14.05.16, 21:45

何してるんだよー!

 何度もこのブログで書いてきたことだが、これだけインターネットの網が発達し、都会と地方、国と国のボーダーが無くなってきたと一部では言われ、その恩恵を受け、地方からの情報発信もあるのは事実だが、東京は刺激的な場所であり、ここに情報が集中していると感じるから不思議である。
 昨日もやはり、その空気を感じ、この町に人と情報が集まるのはなぜなんだろう?と次々と待ち時間なく来る電車にその答えの一つを感じていた。
 ところが、何とも心が痛いと感じる光景に出くわしてしまった。
 二人の初老の男女が駅のプラットフォームを歩いている。
 先頭を歩く男性をデイバッグを背負い一本の傘と1m程のプラスティックの物差しを手に持っている。
 突然、私の目前にある飲料の自動販売機の前でポケットに入れた小さな懐中電灯を取り出し、身体を横たえたかと思うとその販売機の底に電灯の光をかざした。
 一瞬、何をしているか、こちらがあっけにとられる。
 初老の男性の顔は確実にそのプラットフォームの冷たいであろうコンクリート地面に接しているのだ。
 そして、すぐに、身体を起こし、5m程離れた次の自動販売機に向かうと、また、同じ動作の繰り返しをした。
 ようやく、鈍感な私もわかった。
 販売機の下に落ちているかもしれない硬貨をさがしているのだ。
 「まじか!」なぜか、腹立たしさを覚えた。何をしているんだよ!
 ところが、その後ろを歩く奥さんとも思える女性は彼の後ろを足を引きずりながら歩いている。足が不自由なことはどなたが見てもわかるほどだ。
 彼は、2台めの自動販売機で何かを見つけたようで、巧みに傘を中に入れて引きこんで茶色のコインを手に入れたようだ。
 何か虚しい。
 都会だけではないかもしれないが、その光と影の部分。
 んー、何か虚しく思えて仕方ない。

by 西岡博史
posted by nishioka   全般    
end of entries.

6313183