13.07.17, 21:47

祇園祭山鉾巡行

 起源は平安、今の形となったのは室町時代、日本三大祭りの一つと称される京の夏の風物詩でもある祇園祭のクライマックス、山鉾巡行に我が町「白楽天山」の旗手として参加させて頂いた。
 この京都に住んでまだ3年にも至らないこの私をこの町が受けて入れてくれたような気がし、大変幸せな心持ちにて約4時間、京都の町の真ん中を歩かせてもらった。
 京都は排他的で簡単に外からの受け入れをしない伝統を重んじる地などとよく言われるが、この白楽天山の保存会の理事長はこんな新参者の私に大役を容認してくださったが、よく考えれば、それだけではない、グローバルな山である。
 まずは、祀ってある神様はご存知白楽天(白居易)、彼は日本の平安文学にも影響を与えた唐の詩人であり、もう一体の高僧の道林禅師(どうりんぜんじ)と共に山を飾る。
 この白楽天と道林禅師の問答がまこと、奥が深い。
 白楽天が道林禅師に「仏法の大意は何でしょう?」と問いかけたそうだ。すると、道林禅師は、「諸悪莫作 衆善奉行(悪い行いをせず、善い行いをすること)」と答えられる。
 この後、白楽天は、「そんなことは3歳の子どもでも知っています」と再び問いただすと、「しかし80歳の老人でも行いがたいことです」と言われて、白楽天はいたく感服したそうだ。
 そうなのだ、白楽天山は学問の神様を祀る学業成就の山であり、その元は日本ではなく、中国にあるのだ。
 巡行のときには、山の上で、その問答の様子を表現している。
 そして、山を飾る装飾品は1580年の制作とも言われるトロイ城の陥落をモチーフとしたベルギーの絨毯や、そこからおよそ1世紀後の馬にまたがる女狩人の絨毯、清王朝の万寿山の離宮の絨毯など、いずれもが文化財としても価値ある国際色豊かな山なのである。
 新しいものを採り入れ、学問の神様を祀っておられる(ちなみに33基ある山鉾でも学問成就を筆頭に祀っているのは、この白楽天山だけなのである)とは、私の携わる仕事に全く関係が無いなどとは言わせない。
 大変有難い一日であった。
 もちろん、我がエイドネット事業本部の在する御池通りはこの山鉾巡行の道。
 今日はスタッフや関係者などが40人程集まってくれて歓声をあげてくれた。
 本来は辻回しをする地点ではないが、理事長の粋なはからいでこのポイントでも神輿の辻回しをしてくれた。
 学問の神様、よろしくお願いします。
 さて、後の祭りとならぬよう、祭り気分はひとまず終了。
 本稼働に向けてのチェック強化である。

by 西岡博史
posted by nishioka   全般    
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