12.10.03, 00:08

何か違っているはず

 妊婦の血液から、胎児のダウン症などの染色体異常が99%以上の精度でわかる新しい出生前診断の臨床研究が、国内のおよそ10施設程度で始まるそうだ。
 35歳以上の高齢妊婦などが対象だそうだが、真剣に考えている人には失礼すぎるが、これを「あほらしい」と言うより「愚か」と言わざるを得ないでどうするか、と大きな声で言おう。
 費用は21万円だそうだが、この費用を払い、わかったら、命を断つ選択をするのだろうか。
 ダウン症を持つ親御さんがどれだけ精神的にも物理的にも大変なのか、わかっているのか、偽善的な発言は慎んでほしいと思う方もおられるだろう。
 しかし、私たち人間が命の選択をしても良いかという命題に対する答えが話したいのではない。
 自ら命を奪う選択をした人の後悔を考えてもぞっとするなどという倫理観でもない。
 単にダウン症を含む障害に対して、リスクを抱えた人などという誤った見方をする必要など全くないのである。
 弊社の教室にも多くの障害を持つ子どもたちがいるが、担当する講師たちはその隣にいる生徒と同様に「可愛い」とも思うし、叱らないといけない時も同様にある。
 普通でなければならないと考える物の見方が違うのだ。
 地球には様々な国家が存在し、様々な宗教も存在する。
 そして、様々な生き物が存在し、様々な考えも存在する。
 人間にも凸と凹があり、その多くの人たちで社会は構成されていて、その人たちが互いを思いやるから素晴らしいし、感動も生まれるのだ。
 だから、検査が必要だと思う人がいるのも容認しなければならないだろうが、アメリカの営利企業の思うつぼにならないように、私たちは正しい物の見方をしなければならない。

by 西岡博史
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