14.07.19, 08:04

祭りの功

 17日の祇園祭の前祭の山鉾巡行は滞りなく終わり、昨日は我が山の収蔵作業となった。
 大変、失礼な見識だが、元々の祇園祭の言われは別として、明治以降、栄えた背景には糸へん文化の反映が元にあり、京都の伝統産業そのものが、そこにあったように感じるのが本音である。
 ところが、各鉾や山の誇るべき祇園祭におけるショー財産は決して京都の誇るべき、例えば西陣織のような類のものではなく、ヨーロッパのゴブラン織りであったり、中国の織物であったり、京都とはむしろ関係が無い。
 各々の鉾や山のお町内における繁栄の自慢大会の様相があったのかもしれないが、大変残念なことに、今や京都の糸へん産業の衰退ぶりは著しく、大きな商家や武家屋敷を維持することも難しく、その土地が売却され、マンションやビルに代わり、町家を改築したレストランに変化し、祇園祭の舞台となる山鉾の町に住む人が変わったのが現実である。
 よって、希薄になった人間関係の再構築、コミュニティの再創生にこの祇園祭が果たす役割はとても大きいと毎年、参加させて頂く中で、私は微力ではあるものの感じるところは大きい。
 些細なことではあっても、人は生まれながらにして使命があり、人に喜んで頂きたいと近年、強く感じると同時に私が直接出勤できない時間、その場をしっかりと守ってくれるスタッフがいることに感謝したい。
 ありがとう。

by 西岡博史
posted by nishioka   全般    

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