昨夜、遅くに友人から電話がかかってきた。
若くして、役員まで登りつめた有能な奴だが、どうやら、社長と話がこじれて、出処進退の問題にまでなってしまったらしい。
涙ながらに「自分は正しい意見を言ったに過ぎない。この考えを曲げたなら、部下にも示しがつかない。」そう訴えた。
とにかく、昨夜は興奮していたので、明日会って飲みながら話そうと言って電話を切った。
今日は落ちついていたが、「アルコール抜きで話そう」ということになり、コーヒーだけで冷静に話を聞いた。
どうやら、今朝、社長と電話で話をし、出処進退については全て社長に一任したらしい。
社長に言ってはいけない言葉まで投げた自分が悪かった、と今日は憔悴した表情で反省もしていた。
数日内で結論が出るだろう。
奥さんや子どもにも話をしたらしいが、お父さんが決めたらいいけど、やはり失礼はいけないと叱られたそうだ。
家のローンも残っている。
まだまだ稼がないといけないが、50程にもなってある規模の役員を使ってくれるところなどないだろうし・・・。
弱音の言葉も出る。
私が何か意見など言えるものでもない。
家内に話すと、簡単に「辞めればいいのにね」
さすが、家内である。
私は喧嘩をしたわけではないが、この家内の言葉に軽く背中を押されて独立したようなものかもしれないな、と昔を思い出した。
でも、彼の気持ちはよくわかるのだ。
社長は「自分を理解してくれている」と思っていたのだ。ところが、勇み足があったのかもしれないが、過去まで否定されたような気持ちになってショックを受けたのだろう。
自分が正しいと思う信念から「忸怩たる思い」そんな気持ちで職場を去るサラリーマンは多いのかもしれない。
だが、私はどんな人かは知らない社長さんの気持ちもわかる気がするのだ。
「自分のことを理解してくれている」そう社長さんも思っていたのかもしれない。
お互いに傷ついたのかもしれないが、これを機に本当に個人の気持ちを捨て、そこで働く多くの従業員と顧客にとってどの道を選択することが良いのかじっくりと考え、後悔のない道を選択してほしい。
そうして選んだ道ならば、お金なんて絶対についてくる。
それは綺麗事ではない事実だ。